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2011年11月23日水曜日

カルメン・カリンバの解説 2

「神が高貴というのなら、愚鈍という意味で私とは対等である。」
うっ、なんという大胆な、しかし、深い言葉であろうか。ここまでいうとは、よほど何かのご修行に打ち込まれた方であろう。
どなたであろうか、誰か、、、。

それは、、。あたしである。わっ、ははは。

ということで、前回に引き続きに自画自賛でテンションをアップして、気持よくはじめせさていただくのであります。
えーっ、「出会い」の話でありました。
このカルメンのひとつ前に、予告「ひょうたんカリンバ」があるのですが。穴からネズミがチョロチョロと顔を出すしぐさを、のぞいていただこうという趣向でありました。ネズミは我が愛猫VIVIちゃんのおもちゃでありまして、カリンバはアフリカ産にならって、身近な物たちで製作するのを決まりにしているので、おもちゃもVIVIちゃんからいやおうもなく取り上げてしまい、仕込んだものでした。

ただ、どうしてもおもちゃなので、当然オモチャおもちゃした様子が気になって、ふっ、と持ち主をふりかえると、実にいい毛並みではありませんか。そこでVIVIちゃんを毎日ブラッシングして集めた毛玉を、おもちゃのネズミに移したのであります。
うーむ、やはり本物にはかなわない。実にリアルであり、気持ち悪いといわれそうなくらいの出来栄え。それを前の一匹と差し替えようとした、そのときです。

あっ、という間に、手からねずみが穴に駆け抜けていき、二匹が抱擁したのです。
しばらくは、あたしも、呆然としていました。
ねずみのお腹は磁石ですから、理屈ではあたり前のことなのですが、あたしの脳はそれを拒否しているところがありました。抱擁のスピード、そして、強さなのです。
愛、、、、その言葉が心を占めました。
愛は磁力であります。抱擁はモラルごときの観念には簡単にはずせません。おもちゃといえども、この劇的な逢瀬をはなすのは、大自然の摂理に反することのように思えてなりませんでした。
あたくしは急いでカリンバの天井に穴をあけ、七色に輝く光を二匹に当てました。賞賛したい気持ちになったのであります。

カルメンの恋。それが、このカリンバのネーミングの由来であります。
カリンバの内部は異空間の輝きに満ちて、生命の歓喜をうたうネズミさんたちが見られます。
しかし、、、、。
これをほどの出会いを見ながらも、貴女はオモチャの重なりと馬鹿にするとは、貴女自身の恋を、さらには、神をも冒涜しているに等しいお気持ちであることを、とても哀しく思える今日この頃なのです。ああ、、、。
(つづく)

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