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2011年11月24日木曜日

カルメン・カリンバ解説 3

「恋」などという文字はいくつになりましてもは、こそばゆい感じのするものであります。
「銀座の恋の物語」というよくカラオケでおじさん・おばさんが歌う曲がありますが、そんなストーリーのように、銀座のママになったカルメンはお客さんに電話するのです。
メールはしません。なるべくナマの声を通して、お電話で「今日、来てね」と来店勧誘。ママの恋は昔から水商売の鉄則どおり、「金もって恋」です。
ナマの声でいわれると、んな訳ないじゃないと思いながらも、もてているのかと勘違いするもんであります。
まともに考えると卑怯だなあ。ああいう店は。
酒という感覚をマヒする薬をすすめたあげくにですよ、、ディズニーの眠れる森の美女みたいな衣装メイクをしたお姉ちゃんが、いま会ったばかりなのに、あら、先生って、おれは先生なんかじゃないといっても、誰でも先生にしてしまい、上手におだてられ、こちらも鼻の下ながくして、、、。と、まあ、また行きたいもんであります。

えー、話がそれましたが、いいたいことはですね、生演奏、生ビール、生意気など、世の中にナマほど強く響くものはないということです。
カルメン・カリンバもナマの有線機能をもちました。ひょうたんの最先端とあなたのお耳をやわらかなシリコン管でつなぎます。カリンバのナマ音が、びんびんと響いてきて大好評。演奏者があなただけのためにカリンバをかなでるぜいたく。これこそ世界初 !

競争相手がいないと何でも世界初になって、楽しいのであります。

◎ こういうのも好きかも知れない。

『日曜日はパパと宇宙を目指しました』: 手作りオモチャで宇宙から地球を撮影した親子の記録
http://oka-jp.seesaa.net/article/236824201.html


カルメン・カリンバ 3

2011年11月23日水曜日

カルメンの恋。

カルメン・カリンバの解説 2

「神が高貴というのなら、愚鈍という意味で私とは対等である。」
うっ、なんという大胆な、しかし、深い言葉であろうか。ここまでいうとは、よほど何かのご修行に打ち込まれた方であろう。
どなたであろうか、誰か、、、。

それは、、。あたしである。わっ、ははは。

ということで、前回に引き続きに自画自賛でテンションをアップして、気持よくはじめせさていただくのであります。
えーっ、「出会い」の話でありました。
このカルメンのひとつ前に、予告「ひょうたんカリンバ」があるのですが。穴からネズミがチョロチョロと顔を出すしぐさを、のぞいていただこうという趣向でありました。ネズミは我が愛猫VIVIちゃんのおもちゃでありまして、カリンバはアフリカ産にならって、身近な物たちで製作するのを決まりにしているので、おもちゃもVIVIちゃんからいやおうもなく取り上げてしまい、仕込んだものでした。

ただ、どうしてもおもちゃなので、当然オモチャおもちゃした様子が気になって、ふっ、と持ち主をふりかえると、実にいい毛並みではありませんか。そこでVIVIちゃんを毎日ブラッシングして集めた毛玉を、おもちゃのネズミに移したのであります。
うーむ、やはり本物にはかなわない。実にリアルであり、気持ち悪いといわれそうなくらいの出来栄え。それを前の一匹と差し替えようとした、そのときです。

あっ、という間に、手からねずみが穴に駆け抜けていき、二匹が抱擁したのです。
しばらくは、あたしも、呆然としていました。
ねずみのお腹は磁石ですから、理屈ではあたり前のことなのですが、あたしの脳はそれを拒否しているところがありました。抱擁のスピード、そして、強さなのです。
愛、、、、その言葉が心を占めました。
愛は磁力であります。抱擁はモラルごときの観念には簡単にはずせません。おもちゃといえども、この劇的な逢瀬をはなすのは、大自然の摂理に反することのように思えてなりませんでした。
あたくしは急いでカリンバの天井に穴をあけ、七色に輝く光を二匹に当てました。賞賛したい気持ちになったのであります。

カルメンの恋。それが、このカリンバのネーミングの由来であります。
カリンバの内部は異空間の輝きに満ちて、生命の歓喜をうたうネズミさんたちが見られます。
しかし、、、、。
これをほどの出会いを見ながらも、貴女はオモチャの重なりと馬鹿にするとは、貴女自身の恋を、さらには、神をも冒涜しているに等しいお気持ちであることを、とても哀しく思える今日この頃なのです。ああ、、、。
(つづく)

2011年11月21日月曜日

カルメン・カリンバの解説 1

いゃあ、昨日はこのカリンバをいろいろな方に見ていただいて、とても楽しい思いができました。アリが道ばたで砂糖を見つけたときの気持ち「蟻が糖」なのであります。
やはりなんですねぇ、一人でひそかに作っていくのも楽しいんですが、ほかの人によろこんでもらえたりすると倍にうれしいものがありますね。あなたが楽しいとあたしも楽しい。共感であります。

さて、今回ご紹介の「カルメン・カリンバ」はとにかく過美というか。華美でなく、過美なのです。
と申しますのも、不思議に次つぎと「お飾り」が集まってまいりまして、全体が見えない中、カリンバなのにいいのかなあ、と思うほどでありました。
それは、素朴な田舎の娘さんが都会に出てきて、荒波にもまれながらだんだん女のサガをあらわにしてきて、ついには立派な銀座のママさんになってしまった感じでありました。黒いメッシュをまとうふくらみが妖しい雰囲気です。

実はこのカリンバ、すでにつくられた物のリニューアル版でして、思い起こせば、あの百円ショップ、ダイソーの台所用品売り場の片隅に、ポツンとさみしく置かれていた「なべ敷き」なのでありました。
楕円が目にとまり、余り物の「ひょうたん」半分と組み合わてみるとユニークな造型であり、それなりに時間を費やして完成にしたものの、女性用ヘアーピン弦のためか、いまいち音の迫力も弱く日の目を見なかったのです。
いいものは持っているのに、目立たない存在でした。
そんな暗さの中にも光るものはあったのです。もともとは東南アジアのゴムの木ですから、やはり太陽の国の育ちです。バーナーで焼いてみますと健康的な褐色になってきました。
肌は磨けば磨くほど、めきめきと艶がましてきて、とてもいい手ざわり。おりからのクリスマス商戦のにぎわいもあって、ツリーに飾る紫ぶとうの鈴を、髪飾り風につけたところオリンピック王冠の雰囲気が漂い、シャリシャリという抑えた音が心地よく「さわり」音にうってつけでした。

「さわり」音はこれだけではありません。弦にはリングを、ダブルからトリプルとつけ増していき、弦振動部分からの強いさわり音を試みました。振動を弱めないように、徐々にリングの厚みを薄くしていく工夫も施しています。
あっ、なんとなく製作の方に、話が向かいそうだ。いいのかなあ、貴女には全く興味のない楽屋話になりそうだけど。ええい、行っちゃえ。このブログをご覧の中には、一生懸命にカリンバを追及される方もおられるハズで、そんなみなさんには八重桜のアートを「邪道」であるという向きもあるでしょうから、ここでしっかり、「じゃあどう」なのよ、ってなぐあいにお応えして、どんどん行くのであります。あたしのカリンバの新しい試みを大出血大公開サービスであります。

大公開その2。中央にある金属の弦押さえ棒は、空洞をもつ管をつかいました。「なべ小ねじ」を二本を上下に使う八重桜方式では、あまり太くなくても棒の押さえは勤まるはずというこころみであります。
すでにご案内の深海カリンバでは、この押さえ棒や枕、駒に、アクリル素材を使っていたのをご覧になっていただけたでしょうか。製作好きの方はきっとご存じでしょう。世界広しといえど、カリンバの弦を押さえるのに、アクリルや管型金属を使ったのは、この八重桜が初めてであります。
さあ、どうだ!  わっ、ははは。
と、まあ、一般のみなさまにはお山の大将なみに遠く吠えて、どうでもいいことを鬼の首でもとったように自慢して、次にいくんでありますが、えーっ、ここであたしも、あっ、と驚くたいへんな出会いが、あったのであります。
それは、なにか? 

かなり長くなりましたので、次回のお楽しみであります。

2011年11月2日水曜日

穴から顔を出してチョコチョコ動くしぐさは、なかなかかわいい(磁石で外から遠隔操作)。
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次回は ひょうたんカリンバ第二弾の予定

ひょうたんの中をねずみが動き回る。気になって演奏どころではないのである。
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2011年11月1日火曜日

女神カリンバの解説

まず構造を知らなくては、とカリンバ製作にトライしてはみたが、なかなか奥が深くて、おもしろさが徐々に加わって、かなりこる展開になってしまった。これだけ熱心に演奏の方に力を注いだら、さぞかし上達しただろうと振りかえるのだけれど、まあ、そちらのほうはおいおいなのである。カリンバは「自分流でいい」という楽器なので、その自由さと、さらに、水が流れる森の風景のように深遠な演奏にふれるときには、いいなあ、ああいう風にひきたいなあ、と純粋に思い、ふだん心の隅にある「あれが欲しい」だの、「これが欲しい」だの、「なにが欲しい」だの「なにがしたい」だの、あれっ?  なんだか、とまんないなあ。おれって、そんなにあっちの欲望が深かったのか、いい年をして、わっ、ははは、と、また、あらためて自らをふりかえり、決して反省しないように努力するのであった。なんの話だっけ。あっ、そうだ。今回はチューニングのことであります。
カリンバのみなさんは、独自の世界をチューニングで表現するであります。チューニングは演奏方法とかなり深く関わっているようでして、「右、左、右、左」と幼児が歩く程度にしかできないあたしでも、やってみるもんですねぇ。なんと女神が美しいチューニングをプレゼントしてくれたのであります。今回、ご披露の「女神カリンバ」では、外見のヘアーからアフリカの女神としていますが、音の風景はロシアのロマノフ家の姫が初恋の皇子を窓辺でしのぶような、さらなる表現をお許しいただければ、ショパンの夜想曲のようなロマンチックなチューニングであります。ご披露できないのが、まことに残念。と、まあ、ここまで自分を高めておくと、数日はいい気分。今回のカリンバで初めて自分のチューニングをしましたということなのであります。わっ、ははは。

アフリカの女神カリンバ

女神の微笑み

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内側から吊った真珠の目が動きます。ちょっと、恐いところが女神さまです。口のなかにも真珠が仕込んであり、共鳴してサワリ音をだしてくれます。